若手科学者の皆様へ(求人に代えて)
博士研究員
数年の短期契約を繰り返し、常に職の心配を余儀なくされている皆様、自分の興味あるテーマを研究されていますか?一度、税金を使った研究から少し離れてみませんか?私、沖縄自然科学研究所・代表の森もアメリカで7年間、2つの研究室でポスドクを勤めました。いずれも契約の更新は予定されていませんでしたが、交渉して契約の更新を3回行いました。今年の研究成果とそれに基づく次年度の研究計画、それを教授にプレゼンし、一年、また一年と雇ってもらうわけです。当然契約の更新を交渉が終わるまでは、次の就職先について常に悩まされ、研究のテーマも長期的なビジョンを描けませんでした。
日本のサイエンス
帰国して衝撃だったのが、日本の行政における研究へのスタンスがアメリカのものに追従していたことです。彼らが定義する「はやり」や「最先端」の分野にドバッと出資して特許取得を狙うスタイルですが、当然そのお金は「はやらない」「最先端ではない」研究分野からまわされる訳です。つまり、基礎科学の分野というのはその多くがはやらず、最先端と認識されず、常に予算削減にさらされてしまいます。そんな中生き抜くには、「はやり」の分野に迎合するくらいしか策はありません。もちろん、自分の研究を強くアピールして行政に掛け合うこともできますが、それは並大抵の努力では通用しません。そして、そうした方向に力を注げば、当然研究から力がそがれることになります。
民間へ飛び出そう
私が一般企業に就職して、さらにはこのように個人で事業を興して感ずることは、社会はプロを必要としている、ということです。特に生態学や分類学の分野は、環境問題など私達の身近な現象と密接に関わってきます。生態学や分類学であれば専門性を活かして収入を得ながら研究することも可能であると考え、沖縄に住む科学者達と本事業を始めました。新しい科学者の研究スタイル、そしてビジネスモデルに興味のある方は、ぜひともご連絡下さい。